トスカーナを巡る(SR222)
イタリアの有名道路の1つにキャンティロード(Chiantigiana)がある。キャンティワインというサンジョベーゼを多用した赤ワインの生産地を抜ける道路だ。残念ながら私は運転手なので写真はない。 丘陵地帯が長く続き、ぶどうの栽培に適したこの場所は、道路沿いからの景観もいい。丘陵地が続くということはカーブもアップダウンも多いということで乗り物酔い対策はしておこう。
ところでGoogle Mapsで検索してもうまくこの道に見つけることはできない。変にいくつかの場所が見つかるだけだ。実際はSR222という道路なのでそこを走ろう。
Castello Vicchiomaggio
キャンティロードの紹介をしたが、ただ道を走るだけではもったいない。世界有数の銘醸地を走っているのだ。ワイナリーに寄ろう。事前調査を全くしていなかったのだが、まぁおそらく走ってたらいい感じに見つかるだろうと思って入ったワイナリーが大正解だった。
訪れたのはCastello Vicchiomaggioだ。ワイナリーなんて訪れたことはほぼなく、というかワインを飲み始めたのも今回イタリアに行くことが決定していたからで。要するにやや日和ながら尻込みしながら向かった。

Castello Vicchiomaggioはレストランなども併設している。 名前の通り城を持っており、結婚式や宿泊にも使われているようだ。これらを家族経営で回している。Enoturismoをうまくやっていて、直販店では Paola さんが接客してくれた。 主に4種類のChianti Classicoを紹介してもらった。標準ラインからフラグシップまでなんか色々。だいぶ記憶が曖昧になってきているのが悲しいが美味しかったし、日本でも飲める場所があるらしいので探してみてください。
ヨーロッパではビール1杯ぐらいなら運転OKの国もあるようだが、イタリアは飲酒運転にだいぶ厳しい。 とはいえワインの国なので運転手ももちろん試飲が可能だ。spittoonという味見をしたら飲み込まず吐き出すポットがあるのでそこに出せばOKらしい。一応水をたくさんもらった。
付け合わせに oilio nuovo がたっぷりかかったパンも出てきた。 この辺りはぶどうも栽培しているがオリーブの栽培も盛んで、このワイナリーではオリーブオイルも製造・販売している。良すぎたので買った。

Montefioralle
Vicchiomaggioは前述の通り、ホテルなどもやっていて、Paolaさんおすすめの観光スポットがいくつか用意されている。それがここMontefioralleだ。
Montefioralleはこじんまりとした街で、日本でたとえるのも難しい。広島の竹島市よりももっと小さいが、少し歩くだけで満足感できるいい街だ。キャンティらしい中世の空気を残した街並み、小高い場所にあり、そこから眺める景色も素晴らしい。



車で行って本当に良かった。ここからシエナまではだいぶ迷いながらくねくねした道を走った。
地元のスーパー
肉コーナーのおばちゃんからニーハオと言われ、「日本人だよ こんにちはだね」と話したら「どっちでもええねん」と言われた。そうだね。 おすすめの肉などを聞いていたら仲良くなり、最終的にはさっきはごめんって言われたので許した。 ソーセージを強く勧められたのだがケチャップは絶対かけるなと言われたのも良かった。 英語は無理っぽかったけど、私も拙いイタリア語でなんとか対応できたのはだいぶ嬉しかった。旅行に行く前に現地の言葉を勉強しよう!
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ということでまったりと旅行した。次はシエナ編。