フィレンツェ雑感
今回は旅行記というより、ここまでを思い出しながら得た雑感を書いてみる。
FIAT 500という正解
旧き街並みの道路はとにかく狭い。その上路駐も多く、細い道で曲がるのは大変神経を使う。 小さければ小さいほどいい、そんな環境でFiat 500が愛される理由が心底理解できた。


日本ではあまり見かけないOpelもよく走っていた。別にOpelは小さくないが。ダイハツもがんばれ。
川
私は三重県出身で、ことあるごとに京都に観光に行った。四日市なら愛知の方が近いのだが、愛知には何も観光スポットがないことは多くの愛知県民からも合意を得ている。 とにかく、私は京都を流れる川や河川敷が好きで、関西で勤めている地元の友人とは京都で落ち合って、ひたすら鴨川沿いを歩くこともあった。
そんな鴨川好きの私がフィレンツェに到着した際に思ったのは随分鴨川っぽいということだ。 鴨川デルタなどはないが、人々は川沿いをまったり散歩しているし、少し離れて山も見える。 歌舞練場も川床料理もないが、どことなく鴨川だった。
ただ残念ながら鴨川のいい感じの写真も、フィレンツェを流れるこのアルノ川の写真も、うまく比較できる写真が残っていなかった。 この記事の読者は手始めに鴨川で何枚か写真を撮って、フィレンツェでも似た構図が撮れないか探してみてほしい。



京都っぽさ2
11世紀ごろからフィレンツェはコムーネとして独立し、職人・商人の町として栄えていた。そう思うと平安京の方が2~300年歴史がありそうか。 その後メディチ家周りからルネサンスが勃興し、一時はイタリア王国の首都になったりしたが、やや勢いは減衰気味で現在に続いている。いわゆる"歴史ある街"なのだ。
街を散策していても明らかに雰囲気が違う空間がある。航空会社のステータスと違う、商業的に可視化されていない、特別な人が入れるラウンジのような空間があるのだろうな。そしてそれは港区のVIPなラウンジなんかよりよっぽど選別されていそうだ、これは悪口か。空虚な期待を膨らましてしまう。
