re:Cursor
Published At: 2025/3/13 10:30:00

re:Cursor

脱Cursorという記事を以前書きました。 私は実はずっと前にCursorに戻ってきています。 この記事では3ヶ月くらい使った感想をもとに振り返ってみたいと思います。

Cursor Tab

脱Cursorした時期のCursorではタブキーを使ってプログラミングするのが主でした。 GitHub Copilotではコードの先読みをして補完するのがメインのところ、Cursorはさらに関連する文字列の編集まで提案してくれました。

例えばダミーデータの作成をしていて

のようなデータでid: 1はまずいから、id: 1000001にすると、他のIDも同様に +1000000 するのを提案してくれました。 そうすると、id:2は変更したのでid:3も変更してくれるはず…と微妙な待ち時間が発生して、プログラミングをよりつまらなくさせていたというのが前回の記事で書いていたことでした。 (ダミーデータに限らず、変えてくれそうなところを待つという話ですね。)

さて、今なぜCursorを使っているのかというと3ヶ月以上前の話ですが、Cursor Agentが公開されて話題になっていたからです。 https://www.cursor.com/ja/features

Cursor Agent

Cursor Agentはこれまでのタブキープログラミングとは一線を画していました。 これは(大抵右側にある)ペインで指示すると、かなり高度な推論をしてコード変更を促したからです。 また、GitHub Copilotの小技として存在していた、現在開いているタブを参照して推論するという段階から、チャット欄でファイルを指定して推論させることができるようになったのも画期的です。 当時は主にRailsで開発していたので、ModelとそれへのSpecを参考にして、新しく作ったModelに対してSpecを書かせるということをしていました。

とにかくチャット欄が優秀です。ここでAI Assistantと話すと仕事が進みます。 AIがテストを書いて、コードを書いて、テストを回して直します。 自分の中で対話可能なAI機能に求める最低限ラインがぐっと引き上げられました。

例えば仕事に直結するSaaSであれば、Google製品なんかはこの辺を期待しています。 MTGの内容をDocsに書けばGeminiがSlideにしたり、カレンダーの予定を提案したりは現実的にありそうなラインだと思っています。 Notion AIもNotion Calendarとかあるけどどうなんだろう? あれはドキュメント探しくんと化していて、検索が改善される望みを減らしている気がしていますし、別の仕事が進むわけでもないので頑張ってほしいなと思います。

LLMのモデルによる特性さを感じさせてくれたのもCursorでした。 当時私はOpenAI一強だと信じて疑いもしなかったのですが、Claude sonnet-3.5がとにかくいいコードを生成してくれました。 その後Geminiなども試しましたが、やっぱりClaudeが一番気が利いている気がします。

余談

Cursorは地味に高くて毎月3,000円くらいしています。 JetBrainsが年に10,000円くらいで鬼渋りしてたのに。 月額課金って怖いですね。

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