イタリアにイタリア語を勉強してから行く
海外から帰ってくるたびになぜもっと英語を勉強していかなかったのかと悔やむ。 皆さんもきっとご経験がおありだろうし、そうではない人は早く後悔しよう。 これは別に英語に限った話ではなく、韓国に行けば韓国語がわからないのはつまらない。台湾で中国語がわからないのも。青森に行って知らないお婆ちゃんと会話できない。 そういった経験を踏まえ、今回は事前に語学学習をしてみた。
この記事では私が挑戦した勉強法とその結果について紹介する。
Duolingo
最初に手を出したのはDuolingo。イタリアから帰国した翌月でちょうど丸1年やっていた。 英語以外の外国語となると、学習リソースの選択肢が大きく削られる。 私と同様に継続が苦手な妻が、私の開始時点で1,000日とか超えていたのだっけな。 いずれにせよなんか続けていたので自分も始めてみることにした。
学習内容は
- 簡単な挨拶・注文
- 自己紹介
- 買い物・オンラインショッピング
- 旅行
といったトピックが並ぶ。 最近は「ホテルで変な音がして眠れない」みたいな非常に実用的なトピックで学んでいる。
Duolingoでは細かく文法を学ぶわけではなく、単にちょっとした暗記や慣れでの練習になる。 Io ho bisogno di un cappuccino.という文は「私にはカプチーノが必要だ」になる。 ここで「主要動詞 avere の活用形としての ho」みたいなことは一切習わない。バイブスよ。
また、自分が開始した時点では日本人向けの学習コースはなく、英語話者向けだった。 最近は日伊もあるみたい。
Duolingo Max
AIプランに間違って年間費を払ったのも実はやめられない理由の1つだ。 このプランではLilyというキャラクターと電話でコミュニケーションできる。 リリース当初に比べて、最近は自分が学習している範囲から話してくるようになった傾向がある。 おそらくこちらの発音が悪いのだろうが、だいぶ聞き間違えてくるし、イタリア語で話すのは不慣れなので、返す内容を2+1文みたいな感じで返すと、微妙に発話が被ってAI相手でもちょっと気まずい。
残念ながら Duolingo Max は今年のベストバイには入れられない。

しあわせ気分のイタリア語
https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-WJ2Q3N3M7Z
NHKのこの番組を録画して見ていた。半年ごとにシーズンが変わっていそうだ。 ちょうどイタリアに行くことを決めた頃に2回目が放送されていたので連ドラ録画して見ていた。 https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-WJ2Q3N3M7Z/ep/5Z4L4J2XR1
この番組では、ゲスト同士の会話や、ドラマパートでの会話から自分がDuolingoで学んでいる領域と日常会話との差分を感じていた。 観光地を知られるわけではなく、暮らしを感じられて見ていて気持ちいい番組だ。 ゲストのチーズやジェラートのこだわりの会話が旅情を誘う。 番組を見て能動的な復習などをしているわけではないもあり、イタリア語学習への貢献度はあまりないが、ご飯食べながら見るのにちょうどいい。
Anki
すぐやめた…。Duolingoの出来の良さを相対的に感じさせられる。
活かせたか
ワインのエチケットやレストランのメニューを読む速度は明らかにやって良かったと言える。 読み方がわかっていて、比較的慣れていると主語とか見えてくる気配がある。
一方で会話はだいぶ難しい。 愛想がいいお店の人だとVorrei pagare con la carta di credito.(クレカで払いたいっす)とかいうとにっこりしてくれるみたいな。 逆の立場で言うと英語で何やら言われるよりも不器用ながら日本語で話される方が嬉しいみたいなのが自分にはある。 あとはスーパーの肉コーナーのおばちゃんは英語無理だったので、イタリア語で話せたのは良かったかもな。
ところで英語がメインストリームではない国では、向こうも英語に不慣れだ。 お互い怪しい英語で話すのがちょうどいいみたいな感じではあった。
結局なぜもっとイタリア語を勉強していかなかったのかと悔やむのであった。